『ラン』 森絵都
溶けて還った彼らと交わりながら私は走りつづける。生きつづける。
十三歳で両親と弟を失い、二十歳で叔母に逝かれ、夏目環はひとりぼっちだった。人付き合いは苦手で、生きる希望を失っていた。ある時、自転車屋の紺野さんから贈られたモナミ1号に乗って死後の世界に辿り着く。そこで驚くべき事実に遭遇し、なぜか40キロ走ることを目指す。
「ダイブ」を読んだ後だったので、スポーツものかと思いきや、どちらかというと「カラフル」に近い内容でした。どんな困難にもあきらめす、逃げない。そんな応援メッセージでした。奇想天外な設定ではあるけれど、最後まで読み終えると清々しい気持ちになり、力をもらったような気になれます。長編ですが読みやすく、文章にも好感が持てました。
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