« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009年2月

2009-02-24

『狐笛のかなた』 上橋菜穂子

小夜は12歳。人の心が聞こえる“聞き耳”の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の“あわい”に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる…愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。

人気のある作家ですが、読んだことはありませんでした。なんとなく子供向けなのかなと思っていたからです。実際に読んでみて、その感覚は当たっていたと思います。

一言で冒険恋愛ファンタジー。物語自体はそれなりに面白いし良くできていると思います。正統派のファンタジーでしょう。中学生の頃に読んでいたら夢中になっていたかもしれません。小説というよりアニメを活字で読んでいるような気がしました。なんとなく、もののけ姫のイメージを思い浮かべました。ストーリーは設定を予め重視しているような作り方で、先が予想できて意外性が乏しい。巧く言い表せませんが、創作とはわかっているのですが作っているという意向が強すぎて惹きつける魅力が不足している。それでは特定のファン以外にはあまり受けないでしょう。

| | コメント (0)

2009-02-21

『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎

人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。

「陽気なギャングが地球を回す」の続編。それなりにおもしろいから読んでいるときは楽しい。しかしある程度パターン化されている作風なので、今ひとつ物足りなさを感じてしまう。

| | コメント (0)

『押入れのちよ』 荻原浩

お母さまのロシアのスープ/コール/押入れのちよ/老猫/殺意のレシピ/介護の鬼/予期せぬ訪問者/木下闇/しんちゃんの自転車

ちょっと怖い話の短編集。ホラーというほどではないと思います。本当は怖い内容かも知れませんが、書き方によって受け取り方は変わってしまうのでしょう。長編の愛しの座敷わらしと千年樹を連想させるような話も含まれていました。

| | コメント (0)

2009-02-15

『月の砂漠をさばさばと』 北村薫

くまの名前/聞きまちがい/ダオベロマン/こわい話/さそりの井戸/ヘビノボラズのおばあさん/さばのみそ煮/川の蛇口/ふわふわの綿菓子/連絡帳/猫が飼いたい/善行賞のリボン/さきちゃんとお母さんのこと

9歳のさきちゃんと作家のお母さんは二人暮し。毎日を、とても大事に、楽しく積み重ねています。お母さんはふと思います。いつか大きくなった時、今日のことを思い出すかな―。どんな時もあなたの味方、といってくれる眼差しに見守られてすごす幸福。かつて自分が通った道をすこやかに歩いてくる娘と、共に生きる喜び、切なさ。やさしく美しいイラストで贈る、少女とお母さんの12の物語。

ちょっと息抜きの本。なんだか、ホッとできるお話でした。平凡な日常の中にも物語はある。母と子の温かいふれあいが微笑ましいです。さきちゃん、おかしい!笑わしてくれるなあ。

| | コメント (0)

『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?

伊坂さんの作品はたくさん読んでいたのに、何故かデビュー作を読んでいないことに気がつきました。これはいけない、ということで早速図書館から借りて読みましたが、デビュー作でこれだけ書ける人はすごいと思いました。だからこそ今日の活躍があるのだろうと納得させられます。

この物語はミステリーでありながら、ファンタジーの要素も持ち合わせた特徴があります。喋るかかしは、オズの魔法使いを思い出しました。多少荒っぽいところもありましたが、充分楽しめます。

| | コメント (0)

2009-02-12

損失繰越の確定申告

今日は暖かい陽気で、梅があちこちで咲いているのを見かけました。昨年同様、混み合う前に確定申告を済ませてきました。

今回の確定申告は還付申告というより、損失繰越のためでした。株式の損失に加え、日経225ミニの損失。これがとても大きな損失で、未だにショックから立ち直れません。日経225ミニは先物取引の扱いになります。ここ数年は毎年確定申告をしているので慣れてはきているものの、先物取引の申告は初めてなのでわからないことだらけでした。雑誌の確定申告特集なんて全然役に立ちません。具体的にどうするか、とても戸惑いました。株式の場合は証券会社が年間取引報告書を作成してくれますが、日経225ミニに関しては何もしてくれません。計算明細書を自分で作るのは仕方ないとしても、書式が全然わからない。証券会社のデータをCSVに落としてExcelで適当に作りました。ホントにこんなのでいいのかなと思いながら、税務署の職員に確認すると「内訳がわかればこれで大丈夫です」とあっさりOKでした。先物は雑所得の扱いで株式とは相殺できません。今回繰り越した金額を雑所得だけで取り戻す自信は全くありません。早く総合課税にしてくれないと困ります。それとやはり、年間取引報告書は証券会社に作って欲しいと思います。

| | コメント (0)

2009-02-01

北風ピューピュー

冬晴れで北風ピューピュー、寒い一日でした。今日も美術館巡りをしてきました。

◇佐藤美術館

初めて行きました。あまり目立たない小さなところです。「三瀬夏之介展 ~冬の夏~」を観てきました。とても幻想的な絵がフロア全体に拡がっていて、神秘的で不思議な感覚がしてきました。日本画がベースだと思うけれど、それにこだわらない世界でした。

◇森美術館

ここも初めてでした。六本木ヒルズは久しぶりです。美術館もやっぱりそれに相応しく?すごい施設。箱は立派だけど中身がどうなんだろう。「チャローインディア展 ~インド美術の新時代~」を観てきました。う~ん、つまんない。こんなの無料券がなければ来る気になれません。外人さんの団体客が多かったけれど、ここは観光コースなのかな?

◇東京国立博物館

年間パスポートを持っているのですっかり定期訪問感覚です。「妙心寺展」を観てきました。普段の休日より空いていたような気がします。正直、書物は何て書いてあるのかわかんない。日本人なのに情けない。だから絵ばっかりに目がいってしまいます。水墨画はどうして墨の濃淡だけでこんな絵が描けるのかいつも感心させられます。常設展も回ろうと思ったけれど、疲れてきたので次回見送りとしました。

| | コメント (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »