『西の魔女が死んだ』を観てきました
「西の魔女が死んだ」をシネスイッチ銀座で観てきました。この前、PCでオンライン試写会を観る機会がありましたが、やっぱり映画館で観ないと楽しくありません。映画館で観たら雰囲気に飲まれて、最後のシーンに感動して涙ぐんでしまいました。内容もよくわかっていたので、泣くことはないだろうと思っていたのですが、周りの人のすすり泣きに誘われてしまったのかもしれません。試写会の感想の記事であんなに辛口の評価をしていたのに(笑)
きっとほとんどの人が感動したとか、よかったというポジティブな感想をしていると思いますので、ここはやはり客観的な目で改めて感想を述べたいと思います。
映像はとてもきれいです。ロケ地としてはいい場所を選んだと思います。少し不自然なところはありますが気にはならないでしょう。セット作りはかなり細かいところまで凝っています。また、映像に合わせてサウンドトラックがいいです。ラストは手嶌葵のテーマソングが物語を一段と盛り上げて、心地よい気分に浸らせてくれます。
キャストの演技は概ね良好です。主役の高橋真悠はぎこちなさはあるものの、いい表情をしていました。おばあちゃん役のサチ・パーカーは日本語のセリフが自然で外国人とは思えません。
問題は物語の構成と脚色です。長崎監督は原作のイメージを壊さないように注意していたらしいですが、原作に近づけようとしている努力は感じられるものの、やはりそこまでは達していません。前半はよかったと思いますが、中盤が少し中だるみ、後半は強調すべき所を強調できていなく、少し粗くなったような気がします。そして、最後の方でギンリョウソウをカットしてしまったことで、物語が引き締まらなくなってしまったと思います。ギンリョウソウは外すべきではなかったでしょう。ギンリョウソウが手に入らなかったのであれば、一工夫ほしかったです。また、映画オリジナルキャラの郵便屋さんはアクセントとして入れたのかもしれません。映画館で笑いが出たときに感じました。
全体として映画はよくできているものの、原作をよく知っているとレベルの高いものを求めてしまいます。少女の心の物語という、見た目のアクションの少ない単調なストーリーは映画としては難しいのかもしれません。地味系な映画ですから大ヒットは無理でしょうが、観た人に少しでも何かを感じてもらえればといいと思います。本と同じように静かにロングランされる映画になれたらいいですね。



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